ラックギヤは耐久性向上の為、焼入れ処理される事が多いです。この焼入れ処理に伴う精度の悪化を補う為、仕上げ加工が必要とされています。
現状では、砥石を使用した仕上げ加工(研削ラック)を使用するのが一般的です。
しかし、研削ラックは高精度ですが高コストなのがデメリットです。
そこで価格競争に対抗する為、切削ラックに置き換える動きが見受けられるようになりました。しかし、切削ラックでは高精度の加工に限界が生じてしまいます。
そこで弊社が採用した新たな加工方法(スカイビング加工)によるハードラック(高精度焼入れラック)が弊社の競争力の強化につながりました。
切削ラックの加工方法である切削加工とは、カッターを用いて材料を歯型に切削する加工方法で、中でも弊社が採用したスカイビング加工(ハードラック)とは、切削加工の一つで切削中カッターの刃(工具切れ刃)がラックの歯溝を薄くそぎ落としながら少しずつ加工していく方法です。